生命保険ってややこしい!
私はお金を計算する仕事をしているので、損得を計算することは(自称)得意としています。でも、生命保険に限ってはほんとにややこしくて、解読するのに大変です。
そこで一句「ややこしや~、ああややこしや~、せいめいほけ~~~ん・・・!」
携帯電話の料金プランか生命保険の加入って言ってもいいくらいややっこしいです!!!
しかも、生命保険の加入は、「人生の三大支出の一つ」と言われています。支払いは月々数千円から数万円ですが、支払い総額にすると、ほぼマイホームを購入するのと同じ位の支出です。
また、マイホームは地価の上昇によって購入時より高い金額で売却することもありますが、生命保険を満期前に解約した場合は、ほぼ例外なく損失となります。
一度加入したら止めたくなっても止められません。止めた場合にまた加入したくなったとしても、年齢が高くなるに従って、保険に加入することも難しくなるので再加入も難しいです。
そんな、「ややこしい生命保険」について、まずはその種類から確認してみようと思います。
生命保険はとってもややこしいですが、基本的に生命保険の種類は3つ「終身保険」・「定期保険」・「養老保険」のです。
この3種類だけ覚えていただければオッケーです!では、確認してみましょう!
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生命保険の仕組みを知る その① 終身保険
終身保険は、一生涯保障が続き解約返戻金も貯まっていきます。死亡保険金は高額に設定されていますが、解約返戻金は払込満了時まで支払わないと解約時の返戻率が低くなります。
保険料については毎月支払う金額が高いので躊躇してしまいがちですが、まとまった死亡保険金が払われます。また、払込期間を満了すれば、ほぼ保険料累計額と同様の金額が解約返戻金として支払われますので貯蓄機能としての機能も十分に備えた商品と言えるでしょう。更にそのまま解約しないでおくと、毎年利息がついていきます。
最近では、「低解約返戻金型終身保険」という終身保険が発売されています。これは、払込期間中の解約返戻金を低く設定することによって、保険料を安くしています。満期まで必ず支払いができる見通しがあれば、オトクと言えるかもしれません。
【ややこしいので箇条書きで確認】
①一生涯保障が続く
②解約返戻金があり、貯蓄機能の側面がある。
③保険料が高いが、返戻金も満期まで続けると高い
④低解約返戻金型終身保険は一考の価値あり
生命保険の仕組みを知る その② 定期保険
定期保険は、いわゆる掛け捨て保険と言われており、払込期間中に一定の保険事故があれが保険金が支払われる仕組みの保険です。解約返戻金が基本的にはありませんのて、その分保険料も割安になっています。保険に貯蓄機能を求めず、安い保険料で病気や事故に備えたい場合の保険となっています。
注意点としては、10年更新型のように一定期間を過ぎる度に更新する契約です。
例えば、30歳から40歳までに1万円の保険料で定期保険に加入したとします。その場合、40歳に更新時期がきて、3万円に保険料が上がったとします。
更に、50歳に2度めの更新時期が来た時に、保険料が5万円に上がった場合には、保険料の負担が重くなり更新できなくなる場合があります。高齢になるにつれ、保険を使う機会が多くなるのに、いざその年令に達した時は、保険料の負担が重くなってしまい一番保障がほしい時に保険に加入できなくなってしまいます。
更に、定期保険はその名の通り、定期なので、60歳までの定期に加入してしまうと、60歳以降更新すら出来なくなってしまいます。
定期保険に加入する場合には、「いつまで加入できるか」「更新型ではなく、終身型のプランがあるか」以上の2つについては必ず確認しておくべきです。慎重にプランの内容を確認してください。
【ややこしいので箇条書きで確認】
①期間を定めて入る保険
②解約返戻金は基本的にない。掛け捨て。
③保険料は安く設定されている
④加入期間と更新型には注意すべき(いざ保険が必要になったとき入れない等)
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生命保険の仕組みを知る その③ 養老保険
養老保険は、保険に貯蓄機能がついた、死亡保険と貯蓄機能がセットになった商品です。保険期間内に死亡した場合は死亡保険金が支払われます。保険期間が満期になったときは、死亡保険金と同額の満期保険金が支払われます。死亡保障と貯蓄機能が中途半端な印象があり、契約者が死亡したときは中途半端な死亡保険金。満期保険金もほとんど利息がつきません。
昔は高い利率から、金融商品としての機能も十分備えていましたが、超低金利の今現在はその存在意義もかなり薄れている感が否めません。
【ややこしいので箇条書きで確認】
①死亡保障と貯蓄機能がセットになった保険
②貯蓄機能があるので、保険料は高め
③死亡保障は高くないので注意が必要
④貯蓄機能は超低金利時代のためほとんど利息は見込めない
その他の保険商品
医療保険は、一定の病気になったときに保険金が支払われる保険です。
満期保険金があれば養老保険の機能をもった保険で、満期保険金や解約返戻金がなければ掛け捨てである、定期保険の一種と言えるでしょう。
がん保険は、医療保険と同種のもので、保険事故の対象が「がん」になったと考えれば良いでしょう!
学資保険は、子供の教育資金に備える為の保険です。貯蓄性はありますが、超低金利の今は利息はほとんどつきません。
但し、契約者が満期前に支払不能の状態となった場合には、その後の支払いが免除されて、満期保険金を受け取れる保険商品となっています。
保険料の総支払額を再確認してみる!
月々の保険料は数千円から数万円になるので、何となくですが、総額でお金をたくさん支払っている感覚が薄くなってしまいます。
テレビのコマーシャルでも、月々5,000から~、とか宣伝してますよね~!更に「1日あたり数百円」って言われると「こんなに保障がついてこのお値段!保険料って安いな~!入ろっかな~!」って思いっきり勘違いしています。生命保険は長期で加入しなければ意味がありません。
支払期間30年間で一体いくらになるか、考えてみましょう!
毎月の保険料支払額 | 1年 | 10年 | 20年 | 30年 |
5,000 | 60,000 | 600,000 | 1,200,000 | 2,400,000 |
10,000 | 120,000 | 1,200,000 | 2,400,000 | 2,600,000 |
20,000 | 240,000 | 2,400,000 | 4,800,000 | 6,000,000 |
30,000 | 360,000 | 3,600,000 | 7,200,000 | 10,800,000 |
40,000 | 480,000 | 4,800,000 | 9,600,000 | 14,400,000 |
50,000 | 600,000 | 6,000,000 | 12,000,000 | 18,000,000 |
驚きましたか?というより、自分で書いていて驚いてしましました!毎月の5万円の保険料を支払っていたら、30年で1800万円になります。こんなに保険料って高いんですね!(汗)みなさんもこの機会に今一度、保険料が高いってことを改めて認識してください!
更に、生命保険は加入してから早期に解約してしまうと、積立型の終身保険であっても元本分がほとんど戻ってこないので大損をしてしまいます。なので、慎重に保険プランを吟味して、優良な保険に加入しないと、将来のライフプランに重大な悪影響を及ぼしてしまいます。
家族構成や本人のニーズよって必要な保険が変わってくる
当たり前の話ですが、家族構成や本人の将来のライフプランによって、必要な保険が変わってきます。家族のことを優先すれば、大黒柱の死亡保障を厚めに。まずは、保険料を安く考えるならば、掛け捨ての定期保険。
信頼できる保険会社の担当者に出会えるといいですね。最近は独立系の保険紹介会社もあります。保険会社とのつながりがなく、自社商品を売る必要がないので、幅広い保険会社の商品を提供して頂けますので、特にお付き合いしている保険会社がなければ、話を聞いてみても良いと思います。
次回以降では、私が実際に加入した保険を説明させていただきます。
私なりに「絶対損しない生命保険の入り方」をお伝えしたいと思いますので、参考にしていただけたら幸いです。
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