国の年金財源が急激に減少しています。将来受取る年金額が減少するリスク回避のため、年金保険の加入を検討しましょう。
今回は個人年金保険の「投資効果と節税効果」についてお話していきます。
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個人年金保険の概要
【個人年金保険とは】
個人年金保険とは、民間の保険会社に毎月一定額を積み立てて、将来一定の年齢から積立分を年金として受取ることができる貯蓄型の保険になります。
契約者が年金受け取っている中途で死亡した場合、または年金受取り前に死亡した場合には、既に支払い済みの保険料は死亡給付金として支払われます。
【個人年金保険の種類】
・円建ての個人年金保険
保険料の支払い・受取り、共に円で受取ります。予定利率は低いですが、元本割れのリスクは低いので老後資金の積立としては一番安心な商品といえます。
・外貨建て年金保険
運用を外貨で運用する保険です。米ドルが主流ですが豪ドル建てもあります。日本より高い利率で運用されることが多いですが、円高になった場合の為替リスクが存在します。円安になった場合は、海外の高い利率での運用益プラス、為替による差益が期待されます。
私見ですが、ドル建ての場合は将来円安になる可能性が高いと見ておりますので、通貨リスク回避の一環として加入を検討されても良いと思います。
・変額個人年金保険
保険料の積立部分が特別勘定で運用されます。株や債券で運用されるため、運用次第でリターンが変わってきます。良く言えば積極運用型ですが、元本割れの危険もあり、老後資金の積立としてはリスクが高いと思われます。
但し、変額年金保険は、インフレリスクに対応しているものもあります。年金の運用利率が物価上昇により変化したとき、新利率で運用し、インフレによる損失リスクを回避します。逆に物価が下落して金利が下がった場合には、元本割れが起きる可能性が高くなります。
支払額と受給額の一例
私は円建ての個人年金保険に加入しておりますので、それを使ってシミュレーションをしてみます。
① 支払額
毎月の保険料 : 1万円
払込期間 : 27年
合計払込保険料 : 10,000 × 12ヶ月 × 27年 = 3,240,000円
② 受給額
保険期間満了日より、10年間年金として保険金が支給されます。
毎年の受給額 : 364,000円
受給期間 : 10年
合計年金受給額 : 364,000 × 10 = 3,640,000円
③ 差引
上記 ①-② = 400,000万円
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契約者貸付制度
契約期間中に支払った保険料の一定の範囲内で、契約者貸付制度を利用できます。
私が加入している保険の、貸付利率は3%です。
自分で積み立てているお金を借りるのに3%は少し利率が高いなと・・・。
税務上の優遇措置
所得税の所得控除の適用となります。保険料の支払額によって控除の対象は異なりますが、月額1万円を支払った場合の節税効果を検証してみます。(今回のケースでは所得税率10%とします。)
① 所得税 40,000 × 10% = 4,000
② 住民税 28,000 × 10% = 2,800
一年間で合計約6,800円の節税となります。
6,800円の節税効果を払込期間の27年で乗じます
③ 6,800 × 27 = 183,600
実質リターン
年金の運用益 : 400,000
節税効果 : 183,600
実質リターン合計 : 400,000(年金の受取額)+183,600(節税効果)=583,600
年金としていただける金額は、満額支給されたとしても支払額累計よりも約40万円のプラスでした。節税効果と合計すると約58万円の実質リターンとなります。しかし、この金額は少ないですよね!長年毎月コツコツ支払って40万円。
保険の運用益ってそんなに少ないのですかね?
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